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塩の道千国越えコース

説明
塩の道をめぐる8つのコースの中でも栂池高原の松沢口から小谷村郷土館までの全長約7キロメートル、3時間から4時間ほどのコースは、千国越えコースと呼ばれ、塩の道の中でも最も整備されていて人気の高いコースです。
 毎年5月3日に開催される塩の道祭りでは、大勢の参加者が往時を忍ばせる衣装を着けてこのコースを歩きます。千国番所跡と併設された千国の庄史料館、牛方宿や百体観音など、歴史を感じるポイントが多いため、塩の道の入門には最適のコースです。
 糸魚川方面に向かって歩く千国越えコースの起点は、栂池高原スキー場の松沢口になります。往時は、この街道沿いの親の原に数軒の茅葺屋根の民家がひっそりと点在する静かな佇まいでしたが、今はスキー場が開発され多くの宿泊施設があり、にぎわっています。スキー場の下のほうは鐘の鳴る丘と呼ばれ、昔は一面に萱が植えられており、民家の屋根材料として貴重なものでした。